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日産「エルグランドなど」9万台をリコール ブレーキに不具合制動距離がながくなるおそれ

日産自動車は5月23日に「エルグランド」と「ムラーノ」のブレーキに不具合があるとして国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

上記の機種で対象となるのは、2008年9月1日~2015年7月23日に製造された9万0222台となる。

 不具合は、ABSアクチュエータにおいて、指定されている種類以外などのブレーキ液への耐性不足からバルブ表面の亜鉛メッキにゲル状物質が生成され、バルブの摺動性が悪化する場合がある。そのため、バルブが正常に閉じない場合、液圧が低下してブレーキ操作時にペダルストロークが深くなり、制動距離が長くなるおそれがある。

 改善対策として、全車両のABSアクチュエータを内部洗浄後、作動確認を実施して引っ掛りがある場合は対策品に交換する。また、全車両、亜鉛メッキの腐食を抑制する効果のあるブレーキ液に交換するとともに、ブレーキ液の種類を刻印したリザーバーキャップを交換。また、ブレーキ液の種類を記載した取扱説明書を変更する。

 不具合の件数は131件で事故は発生していない。